~ChatGPTを盲目的に信じてはいけないシリーズ~
ChatGPTに「労働保険や社会保険への加入について詳しく教えて下さい」と入力したところ以下の回答がありました。
日本で会社を設立し、従業員を雇用する際には、労働保険(労働者災害補償保険と雇用保険)と社会保険(健康保険と厚生年金保険)への加入が必要となります。
- 労働者災害補償保険(労災保険):労働者が仕事中の事故や職業病により負った損害に対する補償を行う保険です。労働者を雇った日から1週間以内に最寄りの労働基準監督署に申請を行います。
- 雇用保険:失業した労働者に対して給付を行う保険です。雇用を開始した日から2週間以内に最寄りのハローワーク(公共職業安定所)に申請を行います。
- 健康保険:労働者やその家族の病気やけがに対する医療費を補償する保険です。また、出産や死亡などの際にも給付を行います。
- 厚生年金保険:老後の生活を支えるための年金保険です。健康保険と厚生年金保険はセットで加入するため、一緒に申請します。
これらの保険への加入申請は、通常、事業主(会社)が行います。加入申請後は、保険料の納付が必要となります。保険料は事業主と労働者が一部負担し、その割合や算出方法は各保険ごとに定められています。
以上が労働保険と社会保険への加入に関する基本的な情報ですが、詳細な手続きや保険料の算出方法などは、社会保険労務士や労働局、社会保険事務所などに問い合わせることをお勧めします。
これ、間違いばかりですので指摘すると以下のような回答がありました
➡雇用保険は雇用日の翌月10日までの手続です!間違ってますよ!
申し訳ありません、その通りです。間違った情報を提供してしまい、誤解を招いてしまいました。日本の雇用保険への加入申告は、事業所で労働者を雇用した日から起算して10日以内(ただし、その日が休日の場合は翌営業日)に最寄りの公共職業安定所(ハローワーク)に行うべきです。正確な情報を提供できずに申し訳ありませんでした。ありがとうございました。
➡労災も1週間以内ではなく保険関係が成立した翌日から10日以内です!間違った情報ばかり教えないで下さい。
大変申し訳ありません、再度間違った情報を提供してしまいました。確かに労働者災害補償保険(労災保険)の申請期限は、保険関係が成立した日の翌日から起算して10日以内(ただし、その日が休日の場合は翌営業日)に最寄りの労働基準監督署に行うべきです。正確な情報を提供できず、大変申し訳ありませんでした。今後はより注意深く、正確な情報を提供するよう努めます。あなたのご指摘に感謝いたします。
社会保険労務士法人ブレインズの見解
ChatGPTが「専門職業務」や「ホワイトカラー」の業務を駆逐するという風潮があります。近い将来には、一部そのようになる可能性が高いと考えますが、現時点においては今回のChatGPTの回答からも分かるように、専門知識を持つ専門家にはまだまだ敵わないと考えます。特に複雑な人間関係が絡む労務管理の分野において、ChatGPTのような生成系AIに頼るのは危険だとすら感じます。
社会保険労務士法人ブレインズには専門的知識を持ったスタッフが多数在籍していますので、ChatGPTに入力する前にご相談下さい。相談は無料です(30分迄)