暑所で作業する場合の注意点
会社での熱中症対策は、従業員の健康を守る上で非常に重要です。以下に、具体的な取り組みをいくつかご紹介します。
環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは? (env.go.jp)
環境整備
- WBGTの測定と管理: 暑さ指数であるWBGTを定期的に測定し、作業環境が危険なレベルに達していないか確認しましょう。
- 冷房設備の整備: 作業場所や休憩室に十分な冷房設備を設け、快適な温度を保ちましょう。
- 換気: 作業場所の換気を十分に行い、こもった空気を排出しましょう。扇風機や空気清浄機も有効です。
- 遮熱対策: 窓に遮熱フィルムを貼ったり、日よけを設置したりするなど、直射日光を遮る対策を行いましょう。
- 休憩所の整備: 冷房が効いた快適な休憩所を設け、従業員がこまめに休憩できるようにしましょう。
作業管理
- 作業時間の調整: 暑さが厳しい時間帯の作業を避けたり、作業時間を短縮したりするなど、作業時間を調整しましょう。
- 作業内容の変更: 体力を使う作業を避けるなど、作業内容を調整しましょう。
- 休憩の徹底: こまめな休憩を促し、水分補給と塩分補給を徹底しましょう。
- 体調不良者の対応: 体調不良者にはすぐに作業を中止させ、涼しい場所で休ませるなど、適切な対応を行いましょう。
教育・啓発
- 熱中症に関する知識の提供: 熱中症の症状や予防策について、従業員への教育・啓発を行いましょう。
- 健康診断の徹底: 定期的な健康診断を実施し、従業員の健康状態を把握しましょう。
- 暑さ指数に関する情報提供: WBGTなどの暑さ指数に関する情報を従業員に提供し、危険な状況を認識できるようにしましょう。
その他
- 水分補給の促進: 冷水機やウォーターサーバーを設置したり、冷たいお茶やスポーツドリンクを用意したりするなど、水分補給を促しましょう。
- 塩分補給の促進: 塩分チャックや経口補水液を準備するなど、塩分補給を促しましょう。
- 服装の指導: 通気性の良い服装を着用するよう指導しましょう。
- 暑さ対策グッズの配布: 冷却タオルや冷却スプレーなどを配布し、従業員が自ら暑さ対策できるようにしましょう。
熱中症対策のチェックリスト
- WBGTを測定し、基準値を超えないようにしているか
- 冷房設備が適切に機能しているか
- 換気が十分に行われているか
- 遮熱対策が施されているか
- 休憩所が整備されているか
- 作業時間が適切に調整されているか
- 作業内容が適切に調整されているか
- 休憩が徹底されているか
- 体調不良者の対応マニュアルがあるか
- 熱中症に関する教育・啓発を行っているか
- 健康診断を定期的に実施しているか
- 水分補給が容易な環境が整っているか
- 塩分補給が容易な環境が整っているか
- 服装に関する指導を行っているか
- 暑さ対策グッズを配布しているか
これらの対策を総合的に実施することで、会社での熱中症発生のリスクを大幅に軽減することができます。より詳しい情報が必要な場合は、社会保険労務士法人ブレインズまでお気軽にご質問ください。
参考資料
厚生労働省:職場における熱中症予防情報