【仙台の社労士が解説】男性育休取得奨励金と両立支援助成金を組み合わせて最大30万円の支援を受ける方法
男性の育児休業取得は国・自治体ともに強力に後押ししているテーマです。令和7年度、仙台市では「男性育休取得奨励金」がスタートし、最大20万円の支給を受けられる制度が用意されています。さらに、厚生労働省の「両立支援等助成金(出生時両立支援コース)」を併用すれば、合計30万円以上の助成金を受け取ることも可能です。本記事では、仙台市の奨励金と国の助成金の概要、対象要件、併用のポイントを仙台の社会保険労務士の視点から詳しく解説します。
仙台市「男性育休取得奨励金」
仙台市では、男性従業員が連続7日以上の育児休業を取得した場合、企業に奨励金が支給されます。
支給額
- スタートアップコース
・7日以上28日未満:10万円
・28日以上:20万円
(※国の助成金との併給も可能) - ステップアップコース
・過去に国の出生時両立支援コース助成金を受給した企業のみ対象
・28日以上:20万円

申請期間
令和7年4月1日〜令和8年3月31日まで※予算上限に達し次第終了
支給対象事業者
申請日時点で、以下の要件をすべて満たす事業者が対象です。
- 登記されている本店または主たる事務所の所在地が仙台市内にあり、常時雇用従業員数300人以下の法人または個人事業者である
- 育児・介護休業法又はその他労働関係法令に係る重大な違反に問われていない
- 市税を滞納していない
- 暴力団等と関係を有していない
- 雇用保険法第7条に規定する届出をしている
- 申請対象となる男性従業員(詳しい要件は後述)を雇用している
- 仙台市男性育休取得奨励金の支給を受けたことがない
申請対象となる男性従業員の主な要件
申請日時点で、以下の要件をすべて満たす男性従業員を雇用している必要があります。申請対象とすることができる男性従業員は、1名です。
- 雇用保険の被保険者として常時雇用されている男性労働者である
- 育児・介護休業法に定める育児休業を取得した
- 当該育児休業を令和6年4月1日以降に取得開始した
- 育児休業開始日の2か月以上前の日から雇用されており、市内の事業所に勤務している
- 育児休業取得後、職場に復帰し、従前と同様に2か月以上勤務している
提出書類
以下の書類を、郵送またはお持ち込みによりご提出ください。
スタートアップコース・ステップアップコース共通の書類
- 仙台市男性育休取得奨励金支給申請書(様式第1号)
- 対象労働者が雇用保険被保険者であることを確認できる書類
(例:対象労働者に係る「雇用保険被保険者資格取得等確認通知書(事業主通知用)」の写し) - 対象労働者の子の出生の事実及び親子関係を確認できる書類
(例:母子(親子)健康手帳の子の出生を証明(出生届済証明)するページの写し) - 対象労働者からの育児休業申出に対して事業主が当該労働者に係る育児休業の取扱を通知した書類等の写し
- 対象労働者の出勤簿等の写し(育児休業取得日の直前2か月間、育児休業期間中、復帰後2か月間)
- 対象労働者の賃金台帳の写し(育児休業取得日の直前2か月間、育児休業期間中、復帰後2か月間)
- 対象労働者が勤務を要する日を確認できる書類
(例:労働条件通知書の写し、シフト表(シフト勤務の場合)) - 育児休業取得状況等報告書(様式第1号別紙)
ステップアップコースの支給を申請する事業者のみ必要な書類
共通の書類に加えて、以下の書類を添付してください。
- 国の「出生時両立支援コース助成金」支給決定通知書の写し
対象従業員が育児休業取得中に一時的に就労を行った場合のみ必要な書類
上記の書類に加えて、以下の書類を添付してください。
- 育児休業取得期間中の就労日が確認できる書類
(例:対象従業員が申請事業主に提出した育児休業中の就業日等の同意書)
申請要項・申請様式等
仙台市男性育休取得奨励金支給申請書(様式第1号)(ワード:54KB)
仙台市男性育休取得奨励金支給申請書(様式第1号)(PDF:227KB)
育児休業取得状況等報告書(様式第1号別紙)(PDF:328KB)
育児休業取得状況等報告書(様式第1号別紙)(ワード:20KB)
記載例
育児休業取得状況等報告書(様式第1号別紙)記載例(PDF:365KB)
関連リンク
令和7年4月1日以降、28日以上の育児休業を取得する対象労働者がいる事業者は、宮城県の男性育休取得奨励金事業についても併用申請可能な場合がございます。詳細については、宮城県のホームページをご確認ください。
男性が育児休業を取得しやすい職場環境づくりを進めようとする企業をモデル企業に選定し、社会保険労務士等をアドバイザーとして派遣して制度設計等をサポートします。詳細については、(公財)仙台こども財団のホームページをご確認ください。
厚生労働省「両立支援等助成金(出生時両立支援コース)」
こちらは国の制度で、男性労働者が子の出生直後に育休を取得した場合に支給されます。
第1種(個別取得支援)
- 1人目:20万円
- 2人目以降:10万円
- 育休取得日数:1人目5日以上、2人目10日以上、3人目14日以上
- 育休開始:子の出生後8週間以内
第2種(職場全体での取得率向上)
- 男性育休取得率が前年度比+30ポイントかつ50%以上になった場合
- 60万円支給(原則1回限り)
仙台市奨励金と国の助成金の併用シミュレーション
例)初めて男性従業員が28日以上の育休を取得した場合
- 仙台市男性育休取得奨励金:20万円
- 国の両立支援等助成金(第1種):10万円
合計:30万円受給可能!
さらに、複数人の取得や第2種(職場全体の取得率向上)まで見据えると、数十万円〜最大80万円近い助成金活用が可能です。
申請を成功させるための注意点
- 育休開始・復帰後の勤務期間など要件を満たしているかを事前に確認する
- 出勤簿・賃金台帳・母子手帳の写しなど、添付書類の不備がないようにする
- 仙台市と国で申請期限が異なるためスケジュール管理を徹底する
社会保険労務士によるサポート
助成金の申請は、法令要件や書類準備など専門的な知識が求められます。社会保険労務士法人ブレインズ(仙台・東京虎ノ門)では、仙台市の奨励金と国の助成金を組み合わせた最適な活用プランをご提案し、申請のサポートを行っています。
まとめ
- 仙台市の男性育休取得奨励金は最大20万円
- 国の両立支援等助成金と組み合わせれば30万円以上の受給が可能
- 人材定着・採用力強化につながる制度
- 専門家の支援を受ければスムーズな申請が可能
男性育休を支援しながら企業の助成金活用を最大化したい方は、ぜひ当事務所までご相談ください。



