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老齢年金の「マクロ経済スライド」とは

年金額2年連続で抑制 24年度、0.4ポイント目減り試算

老齢年金のマクロ経済スライドとは、平成16年の年金制度改正で導入されたもので、賃金や物価の改定率を調整して緩やかに年金の給付水準を調整する仕組みです。具体的には、以下のようなルールに従って年金額が変わります。

賃金や物価が上昇した場合は、その上昇率からスライド調整率という数値を引きます。スライド調整率は、現役世代の人数の減少と平均寿命の伸びに応じて算出されます。この結果、年金額は賃金や物価の上昇率よりも小さく上昇します。
賃金や物価が下落した場合は、その下落率からスライド調整率を引きません。この結果、年金額は賃金や物価の下落率と同じだけ下落します。
賃金や物価の上昇率が小さく、スライド調整率を引くと年金額が下がってしまう場合は、年金額の改定は行われません。年金額はそのままになります。
マクロ経済スライドの目的は、将来の現役世代の負担が過重にならないように、年金制度の収支の均衡を保つことです。マクロ経済スライドは、年金制度の存続に必要な仕組みと言えます。マクロ経済スライドは、年金制度の最終的な保険料率が決まるまで続けられます。

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