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【宮城県】女性のチカラを活かす企業認証―宮城県の企業が取得すべき理由

宮城県の社労士が解説する「経営戦略としての女性活躍」

宮城県では、「女性のチカラを活かす企業」として知事認証を受ける制度が運用されています。制度名だけ聞くと「女性活躍推進のアピール」と受け取られがちですが、実際には経営上の実利が極めて大きい制度です。採用力・定着力・入札評価・融資優遇、そして何より、社内の就業環境整備を見直す絶好の機会になります。本記事では、専門家である宮城県の社会保険労務士の立場から、制度の仕組みと企業が得られるメリット、導入のポイントを詳しく解説します。


宮城県企業にとってのメリットは圧倒的に大きい

この制度は単なる「認定」ではなく経営に直結する加点・優遇・信用強化の仕組みです。

採用・定着・ブランディングへの効果

女性だけでなく、若手や子育て世代、介護世代の応募者にとって「働きやすさが見える企業」は圧倒的に魅力的です。求人広告やホームページに「県認証企業」のロゴを掲示できるため、応募率が上がり、離職率も下がる傾向にあります。実際に、県の広報でも「人材確保・採用の面で有利になります」と明示されています。求人市場での信頼度が上がることは、中小企業の採用難対策としても極めて有効です。


公共入札・金融優遇での加点

特に宮城県では、認証企業に対して以下のような実利があります。

  • 県入札審査で加点(建設関連業務等で評点+10点)
  • 県の中小企業融資制度で金利優遇(例:マイナス0.1%)
  • ゴールド認証企業として別枠PRや表彰対象になる

つまり、「人を大切にする経営」を実行するだけで、資金・調達・営業の面でも優遇を受けられるという構図です。県内に本社・拠点を持つ企業にとって、この制度の価値は全国でも屈指といえるでしょう。


制度導入の過程で就業規則の整備が欠かせない

認証の申請には「ポジティブ・アクション・シート」で20項目を自己点検し、10項目以上に「はい」と答えられることが条件です。この中には次のような項目が含まれています。

  • 育児・介護休業の取得促進
  • 時短勤務・テレワーク制度の導入
  • ハラスメント防止体制
  • 女性管理職登用の方針
  • 有給休暇・時間単位休暇の取得促進

これらを実現するためには、就業規則・育児介護休業規程・ハラスメント防止規程などの見直しが必須となります。単にチェック項目を埋めるだけではなく、「制度を実際に運用できるか」「従業員へ周知しているか」が審査対象になるため、法令対応だけでなく実務レベルでの整合性が求められます。したがって、社労士の関与は不可欠です。条文修正・運用ルール・挙証資料作成まで、制度全体を理解した上で支援できる専門家が必要になります。


社内セミナー・研修の実施が効果の最大化につながる

制度取得後、重要なのは「取得しただけで終わらせないこと」です。社内に対して制度の意義や行動方針を共有し、管理職・従業員それぞれに理解を深めてもらう必要があります。たとえば社会保険労務士法人ブレインズでは、以下のようなセミナー構成で企業支援を行っています。

  • 「女性活躍=働きやすさ」ではなく「生産性と経営利益につながる」視点での講義
  • 「上司が押さえるべきマネジメントのポイント」
  • 「育児・介護休業の実務運用セミナー」
  • 「短時間勤務・柔軟シフト制度の成功事例共有」

こうした研修を通じて、制度が形骸化せず、実際の現場運用に定着する。それが、認証の本来の目的である「女性が活きる企業文化の創出」につながります。


社労士が伴走することで、制度は経営の武器になる

経営者の方にぜひお伝えしたいのは、「女性のチカラを活かす企業認証制度」は決して女性向けの福利厚生制度ではないという点です。この制度の本質は、企業が時代に即した働き方や人事制度を整備し、組織そのものの競争力を高めるための経営戦略にあります。

具体的には、働き方改革の推進、労務コンプライアンスの整備、組織文化のアップデート、そして採用や資金調達における競争優位性の確保といった、経営の根幹に関わるテーマを体系的に整理する機会となります。制度取得の過程で就業規則や育児介護休業規程、ハラスメント防止体制などを見直すことで、結果的に「法令遵守」と「生産性向上」の双方を実現できるのです。

また、社労士が関与することで、こうした規程整備やポジティブ・アクション・シートの作成、添付資料の整理、審査対応を一括でサポートすることができます。初回申請だけでなく、更新時の審査や運用状況の改善までスムーズに進められるため、企業としての持続的な信頼性が高まります。

この認証制度を単なる表彰”や形だけの制度として捉えるのではなく、「制度取得を目的化せず、経営戦略として活かす」。その視点こそが本質的な姿勢です。

対象

以下の(1)~(4)のすべてを満たす企業・法人・団体(国及び地方公共団体を除く)が対象です。
※支社・支店単位ではなく全社単位での申請となります。

  • 県内に本社、本店、又は事業の拠点がある
  • 県内で事業活動を行っている
  • 常時雇用労働者を有している
  • 「女性のチカラを活かす企業」取組宣言を行っている(取組宣言は、認証申請と同時に行えます。)

ただし、以下の(1)(2)のどちらかにあてはまる場合は、取組宣言は不要です。

  • 過去3年以内に認証を受けている場合
  • 国や他の都道府県等で同等の企業認証を受けている場合

「女性のチカラを活かす企業」取組宣言制度についてはこちらを参照ください。

認証の時期

  • 申請は、毎月受け付けています。
  • 月末に締め切り(当日消印有効)、翌々月の1日付けで認証します。
  • 継続申請の場合は、認証期間満了月の1か月前の月末(当日消印有効)までに申請してください。

認証までの流れ

手続き詳細
1 「ポジティブ・アクション・シート」で、自社の状況をチェックしてください。
全20項目中、10項目以上が「はい」に該当していれば、認証申請が可能です。
【みやぎ電子申請サービスでの提出】下記より、みやぎ電子申請サービスにアクセスし、各項目に入力してください。※必須項目について回答されていない場合、先に進むことができませんのでご注意ください。【宮城県】ポジティブ・アクション・シート (「女性のチカラを活かす企業」認証制度申請書)_環境生活部共同参画社会推進課(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)「女性のチカラを活かす企業」認証制度申請書 【郵送または持参での提出】下記様式をダウンロードし、記入ください。 ※代表者印の押印は不要です。 ※登録アドレスの記載は必須です。 <令和7年10月1日以降の様式>ポジティブ・アクション・シート(R7.10.1改正)(ワード:51KB)【参考】ポジティブ・アクション・シート記入説明書(R7.10.1改正)(PDF:215KB)
2 「はい」にチェックを入れた項目について、必要な書類を添付してください。
 ※継続申請の場合であっても、新規申請時と同様に、必要書類一式の添付をお願いいたします。※支店・支社単位ではなく、全社単位での資料作成をお願いいたします。
必要な書類については、添付書類チェックシート」をご確認ください。 <令和7年10月1日以降の様式>添付書類チェックシート(R7.10.1改正)(ワード:21KB) Q1・Q2・Q4該当の場合は参考様式1を、Q3該当の場合は参考様式2を作成し、提出してください。
参考様式1(ワード:19KB)
参考様式2(ワード:17KB) 【みやぎ電子申請サービスでの提出】添付資料が必要な項目を選択しますと、ファイルを挿入する設問が表示されますので、対応する資料をアップロードしてください。 【郵送または持参での提出】どの項目の挙証資料かが分かるよう、付箋等に項目番号を記入し、それぞれの挙証資料に添付してください。就業規則や育児休業規程、介護休業規程等を挙証資料として提出する場合、該当の条文等にラインを引いてください。
3 ポジティブ・アクション・シート、添付書類チェックシート、添付資料を提出してください。【みやぎ電子申請サービスでの提出】入力内容を確認のうえ、申請ください。申請後、担当者の連絡先で入力いただいたメールアドレスあてに「受付完了通知」が届きますので、ご確認ください。※提出後の内容照会・修正・取消はできません。修正等ごさいましたら、下記お問い合わせ先までご連絡ください。 【郵送または持参での提出】各月最終受付について・持参→その月最後の開庁日・郵送→末日消印有効
提出先:宮城県 環境生活部 共同参画社会推進課 男女共同参画推進班
〒980-8570 仙台市青葉区本町三丁目8番1号
4 審査後、認証基準を満たしていると認められる場合は、認証書(及び希望する事業者に対して確認書)を発行します。 ※認証書等は、認証月の1日(1日が閉庁日の場合は翌開庁日)に県内事業所へ郵送します。※担当課で審査を行う際、書類の内容等について問い合わせをする場合があります。※書類の不備・不足があった場合は、その旨ご連絡しますが、審査期間中に書類が整わない場合は認証書を発行しかねますので、ご了承ください。 <お問い合わせ先>宮城県 環境生活部 共同参画社会推進課 男女共同参画推進班電話:022-211-2568 Fax:022-211-2392
E-mail:danjyo@pref.miyagi.lg.jp

申請書類一式

<令和7年10月1日以降の様式(令和7年10月1日改正版)>


まとめ

宮城県の「女性のチカラを活かす企業認証」は、全国的に見ても優遇措置と実効性の両面で際立った制度です。採用や定着の促進、企業ブランディングの向上、公共調達での加点、金融機関からの金利優遇など、その波及効果は経営のあらゆる側面に及びます。特に、県内に拠点を置く企業にとっては「人材確保」と「経営基盤の強化」を同時に進められる制度として、今後ますます重要性が高まるでしょう。

認証の取得を検討する企業にとっては、まず現行の就業規則や育児・介護休業規程の整備が欠かせません。加えて、現場向けのセミナーや管理職研修の実施、女性登用や柔軟な勤務制度の運用体制づくりを並行して進めることで、制度の取得が単なる形式ではなく、組織の実力向上につながります。

こうした取り組みを実効性のあるものにするためには、社労士の関与が不可欠です。制度の要件を踏まえた規程改定、チェックシートや添付資料の作成、審査対応から更新手続きまでを専門的に支援できるのは社労士だけです。また、職場環境の改善や法令遵守体制の整備を通じて、企業全体の「働きやすさ」と「経営の安定性」を両立させることが可能になります。

この認証制度を、単なる表彰やCSRの一環として終わらせるのではなく、経営を成長させる仕組みとして位置づけ、社労士とともに戦略的に活用することが、これからの宮城県企業に求められる姿勢です。制度の取得や準備、就業規則の改定、社内研修の企画など、どの段階からでも対応可能です。

宮城県の企業支援実績を多数持つ「社会保険労務士法人ブレインズ」まで、ぜひお気軽にご相談ください。貴社の実情に合わせた制度設計から申請・運用まで、経営視点でトータルにサポートいたします。

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