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最新情報

薬剤師の職務評価シート

薬剤師評価制度導入のポイント

薬剤師の仕事を評価する場合の評価シートは、以下のような手順で作成することができます。

評価する職種・職務に対応する「職業能力評価基準」を参照します。職業能力評価基準は、厚生労働省が策定した、仕事をこなすために必要な知識、技術、技能、職務遂行能力を業種別、職種・職務別に整理したものです。

職業能力評価基準の中から、評価する職種・職務に関連する「能力ユニット」を選択します。能力ユニットとは、職業能力評価基準の最小単位で、一つの職務に必要な能力のまとまりです。例えば、薬剤師の場合、調剤、服薬指導、薬歴管理、患者対応、判断力などが能力ユニットになります。

能力ユニットごとに、評価項目、評価基準、評価ポイント、評価ウェイトを設定します。評価項目とは、能力ユニットの具体的な内容を表すもので、例えば、調剤の場合、処方箋を見て間違いなく調剤できるかということが評価項目になります。評価基準とは、評価項目に対する評価の目安を表すもので、例えば、調剤の場合、ミスが多く、患者や周囲に迷惑をかけた、調剤に関して特に目立つ問題はなかった、調剤、監査ともに誰からも信頼できる仕事振りであった、などが評価基準になります。評価ポイントとは、評価基準に対応する数値を表すもので、例えば、調剤の場合、0点、20点、40点、60点、80点、100点などが評価ポイントになります。評価ウェイトとは、能力ユニットの重要度を表すもので、例えば、調剤の場合、25%などが評価ウェイトになります。

評価シートの様式を作成します。評価シートの様式は、評価する職種・職務に応じて自由に設定できますが、一般的には、以下のような項目を含むものが多いです。

  • 評価者(本人、上司、部下、同僚など)
  • 評価期間(年度、半期、四半期など)
  • 評価項目
  • 評価基準
  • 評価ポイント
  • 評価×ウェイト
  • 合計点
  • 評価コメント
  • 目標設定
  • 改善点
  • フィードバック

評価シートの作成方法の例として、保険薬局管理薬剤師の評価シートのサンプルを参考にしてください。また、職業能力評価基準を核とした人材育成システムの活用ツールとして、一部の業種に「キャリアマップ」や「職業能力評価シート」を作成しているので、それらも参考にしてください。

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